普段、金やプラチナや銀に比べればあまり聞きなれない貴金属かも知れないパラジウム。しかしこのパラジウムはPt950、900やホワイトゴールドや銀の割り金としてとても重要な金属です。
プラチナの強度や色合の調節や、金の金色部分を白くしてホワイトゴールドの素材になったり、変色しない銀合金の素材だったりと活躍の範囲はジュエリー業界ではかなり重要な役割ばかりです。
そしてさらに最近では、パラジウムメインのジュエリーも活躍しています。Pd950、Pd500という表記で、千分率で950%のパラジウムが使われているという事です。Pd500の残り500%はほとんど銀でソフトホワイトと呼ばれる変色の無い銀合金です。
パラジウムの特徴は、金やプラチナよりも硬度が強く、軽く、変色・酸化などもせず、ローコストというところです。その代わりに加工が難しく、近年まで高度な技術がないと作れないとされていました。
まだ日本での流通はあまり多いとはいえませんが、これから技術が進歩していくにつれて金やプラチナに変わるジュエリー素材になるかも知れません。